四人静

「記憶」と「記録」に内在する『瞬間と永遠』について

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[岩手]2019年9月15日/陸前高田市まちなか広場 交流施設「ほんまるの家」

[東京]2019年9月20日-22日/カフェ ムリウイ 屋上劇場

フライヤーより

「悲しいくらいが正しい未来だ、違うか、嫌だな、」

最近、人との関係が最後になることが多いです。大学の卒業が近いこともそのひとつで、友人とこれから違う道に行くことを想像します。友人だけでなく、直感的に、「あ、この人とはもう会わないんだろうな」と思う瞬間も増えました。祖父の体調が悪くなったときや、誰かと意見が合わなかったときには、思いたくないですが最後を想像してしまいます。もしひとつの関係が終わっても、きっと新しい場所で新しい誰かと新しい関係を築いて、うまく生きていくのかもしれません。ですがやはり、あったものがなくなることというのは、つらく思います。それにまつわる写真を撮ってあっても虚しく思うこともあります。それは、どれだけ瞬間を束ねても永遠には届かないからです。今回の演劇公演では、「記憶と記録」に内在する『瞬間と永遠』についてを扱っています。私たちが考える演劇とは、「目の前で見ている人へ、自由な想像力を喚起するもの」です。今、ここにあるもの・こと・人を大切に思いたいです。ぜひお越しください。一同、お待ちしております。

パンフレットより(岩手公演)

こんばんは。三橋亮太です。今回の作品にて、劇作・演出・宣伝美術を担当しました。代表としてここに、ご挨拶と少しの文章を書かせていただきます。私が最初に陸前高田市に来たのは、2018年の3月末です。BRTの駅がコミュニティホールの前にありました。今企画のコンセプトは『記憶と記録』です。記憶と記録のどちらにも存在する「瞬間と永遠」の側面を見つめながら、この演劇作品を作りました。

「瞬間と永遠」は、誰かの主観となる感覚です。二つのあいだには、今という現在性が流れており、 そこには私が、演劇における最大の特性であるライブ性というものが存在していると考えます。そして、演劇を通して現在を考えることとは、どのように生活を重ねるかということかと繋がると思っています。 今回のコンセプトが生まれたきっかけは、去年、リアス・アーク美術館に訪れたことがキッカケになっています。さまざまな被災物や当時の写真が展示されていました。それらに短文の物語が付随していました。それは学芸員さんが被災物を参考にして後付けで創作したものでした。以前の人々の暮らし、日常、抱えている思いを想像させるためにつけられたそうです。様々な感情がたくさん生まれました。また、滞在しているあいだに体験をした人たちからも伺った事柄などから、今回のコンセプトが確実なものとなりました。 この作品は、来週末に東京で上演されます。この土地で始まり、この土地で初演を迎えた作品です。わたしはこの作品が持つ、強い現在性というものを大切に思います。東京と陸前高田では、まったく違った感想が生まれるはずです。 最後になりますが、演劇というものは、自由に観賞をして、自由に感想を持つことが出来る、一種の体験です。あなたが思ってくれたことがすべてです。 それでは、以上とさせていただきます。 (2019年 9月12日 12:33)

パンフレットより(東京公演)

こんにちは。三橋亮太です。今回の作品にて、劇作・演出・宣伝美術を担当しました。代表としてここに、ご挨拶と少しの文章を書かせていただきます。今企画のコンセプトは『記憶と記録』です。記憶と記録のどちらにも存在する「瞬間と永遠」の 側面を見つめながら、この演劇作品を作りました。

「瞬間と永遠」は、誰かの主観となる感覚です。二つのあいだには、今という現在性が流れており、そこには私が、演劇における最大の特性であるライブ性というものが存在していると考えます。そして、演劇を通して現在を考えることとは、どのように生活を重ねるかということかと繋がると思っています。 今回のコンセプトが生まれたきっかけは、去年、岩手県にあるリアス・アーク美術館に訪れたことがキッカケになっています。さまざまな被災物や当時の写真が展示されていました。それらに短文の物語が付随していました。それは学芸員さんが 被災物を参考にして後付けで創作したものでした。以前の人々の暮らし、日常、抱えている思いを想像させるためにつけられたそうです。様々な感情が生まれました。また、滞在しているあいだに体験をした人たちからも伺った事柄などから、今回のコンセプトが確実なものとなりました。 この作品は、先週に、岩手県陸前高田市にある、 ほんまるの家にて上演をしました。わたしはこの作品が持つ、強い現在性というものを大切に思います。今週の東京と先週の陸前高田では、まったく違った感想が生まれるはずです。 最後になりますが、演劇というものは、自由に鑑賞をして、自由に感想を持つことが出来る、一種の体験です。あなたが思ってくれたことがすべてです。それでは、以上とさせていただきます。 (2019年 9月19日 8:25)

出演

小見朋生 河﨑正太郎 宮ヶ原萌 宇田奈々絵 長田佳菜恵

スタッフ

脚本・演出・宣伝美術/三橋亮太

​照明/黒岩玲音

制作/大川あやの

制作補佐/牛島青

運営補佐/落合比奈