プライベート・オープン・スタジオ

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2018年7月14日-15日/山吹ファクトリー

 

▶︎上演台本◀︎

フライヤーより

私たちが集まったこのスタジオの外には、もちろん、世界が広がっているらしいんだけど、ここで練習をしている間だけは世界と完全に離れているなと感じられる。

私は私たちが世界と離れているあいだ、世界に私たちは属しているのかなって考えたことがある。考えすぎた。考えすぎると、むしろ世界が私たちに属しているのかなって考えてしまうことがある。でも、きっと、中している時くらい世界と離れているって思いたいのかなってことかな。いやでもそれでも、スタジオの外には世界が広がっていることくらいは分かってるんだけどさ、

パンフレットより

ご来場ありがとうございます。今年の夏、平成最後の夏と言われるこの季節に、私たちはこのような演劇を上演します。

ここまでずっとずっと色々な悲劇が起きていますが、等身大で目前に現れている実感が私にはありません。誤解を与えてしまうかもしれませんが、それはその時、実際に体験していないということ、テレビやスマホの画面の中に映像やニュースを見ていることに理由があると思っています。

しかしこれは、全く何も感じて・考えていないと言うわけではなく、私としては、どこか漠然としていて、うまく形になっていない悲しみに近い感情を帯びています。

もちろん悲劇の尺度はそれぞれありますが、ただ私は、身近な人が亡くなる以外での大きな悲劇を体験したことがないので、画面でニュースを見るたびに、想像をします。

想像をすると、強く悲しくなってしまい、おそらく避けられないんだろうなと思ってしまいます。それは天災か人災かは分かりませんが、これからのいつかに、体験として必ず自身にも大きな悲しみが訪れると思っているからです。だからこそ私たちは自分以外の全てに対しては想像を繰り返すしかないと思います。

そしてこの想像は無駄ではなく、備えたり、心持ちの準備をしたり、過去と現在を思い涙を流したり、何かを動かしたり何かを始めたりするためにも有効な手段であると、私はつよく思っています。

本当にご来場ありがとうございました。

三橋亮太(2018年7月12日より)

出演

小見朋生  宮ヶ原萌  生艸東子

河﨑正太郎  清水渓菜  徳永伸光  鳥居咲夏

スタッフ

脚本・演出・宣伝美術/三橋亮太

舞台監督/折田彰平

照明/黒岩玲音

制作/大川あやの 長谷部利器