創作日記 #1
- 譜面絵画
- 2018年11月15日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年1月13日
三橋です。
本日から、『わたしたちの ひかりの いえ』の創作日記を始めていきます。
創作日記と言いましても、台本を書くためのメモに近いものです。
作品の根幹のアイデアのことや、作品にまつわる少しまとまった考え、参考になりそうな音楽や本について思ったことなどを、喋りすぎないようにある程度セーブしながら、つらつらと書いていこうと思います。よろしくお願いします。
今回は、
谷崎潤一郎が書いた『陰翳礼讃』という本についてです。
西洋は全てを明かりで照らし、隅々まで明るくする文化。
日本は全体を照らすのではなく、陰影を認め、その陰影を愛でる文化。
ここから、日本の料理や建築などに例を取り、日本的なものは何かということを書いた随筆です。
電灯がない時代の日本の美を論じており、日本人的な感性に共感が出来ます。
電灯がある現代の日本的な美は、西洋の美と混ざっていて、これはA、これはBと明確に判断をつけられるものでは無くなっている。
インテリアやデザインの新トレンドとして、北欧(スカンディナビア)スタイルと、日本(ジャパニーズ)スタイルが混ざった、「ジャパンディスタイル」といったものを紹介する記事もある。
きっと、両方の良いところを取るということが大切(もしかしたら文化が統合されていくのかもしれない?)。
ただ色々な文化が混ざる際に、自分は何が美しいと思うのかを分かっていたいと思った。
(今回、私が読んだ陰翳礼讃は、文章と共にそれに関連した写真が挿絵のように掲載されているもので、言葉だけでは分かりづらかったりする部分が分かりやすくなっているのでオススメです。)
以上です。
次回は、ヘミングウェイの『老人と海』について書いていこうと思います。
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