【トーク】あれから半年以上が経ちました

このトークはZoomを用い、

2020年10月26日にオンライン上で実施されました。



三橋「お疲れ様です〜。」

全員「お疲れ様です〜。」

三橋「今日、話したいことがありまして、それは、ウイルスが流行り始めてその猛威によって、3月の公演が中止となり、話し合いをしたじゃないですか。(譜面絵画 vol.10 郷愁という惑星? 公演中止関連企画「今を振るまうために、」 )それから今はもう半年以上が経ちまして、あれからどう変わったのかなってこととか、半年も経ったけど何も変わってないんじゃないかってところを、きちんとクサビを打つためにも、この話題について、今日は話していきたいなって風に思っています。」

小見「文句しか出ないかもなぁ。」

三橋「そうだよねぇ。」

河﨑「アッチョンブリケですねぇ。」

三橋「どうですか、雑感としては? その、半年経った感覚としては。」

小見「最悪だったね。」

河﨑「そうね。まぁ何一つ、いいことはないよね、」

三橋「そうねぇ。」

小見「色んな感覚がね、閉じていってる感じなんだよね。」

三橋「うん。」

大川「つらい。」

小見「演技もね、できるような感じじゃないんだよ。」

三橋「うんうん、」

小見「この間、オーディション受けに行ったんだけどさ、超緊張しちゃって、セリフ飛んじゃって、」

河﨑「ありゃ、」

小見「もうね、人前でね、何かやるってことが出来ないっていうかさ、」

三橋「蓄積されてきた何かがさ、削がれていくっていうかね。そういうアイテムとかを身に付ける前の自分にもどっちゃってるっていうか。演技してなかった頃の自分というかね、」

小見「演技していなかった頃も、人との関わり方っていうかあった気がするんだよね。仲間内でふざけるタイミングがあるからそこで何かしたりとかさ。でも、それすらも無くなっちゃって、コミュニケーションが取れないみたいなね、」

三橋「最大で今、集まるコミュニティの人数は5人前後とかだね。」

小見「うん、」

三橋「クラスとか劇場の規模が、なんかもう信じられない感じもする。」

小見「うんうん。」

三橋「すごいよねえ。」




世界の雰囲気と自分


小見「一回だけ、楽な期間があってね、10年後とか想像しちゃってどうなんだとか、人生後悔するんじゃないか、何か成果を出すべきなんじゃないかとか考えちゃってたんだけど、4月あたりに、でもそういえば、みんなも止まってるよなって思ったんだよね。」

宮ヶ原「どういうこと?」

小見「合理的にっていうか、自分もみんなも何もできないんだなって。全部止まったからさ。だから、なんもしなくていいんだなって。」

三橋「うんうん。」

小見「世界が止まっているから、無理にしなくてもいいんだなって思ったんだよね。」

三橋「そう思えるようになったってこと?」

小見「それが、ひと月くらいあって、そん時は気持ちが解放されたね。いい事なのかは分からないけど。」

三橋「特別な状況だけど、特別自分だけじゃないっていうかね、」

小見「うん。ま、進行中のものが止まって逆に追い込まれてる感じもしなくもないんだよね。」

三橋「ある程度、ゆったりとした時間も増えたよね。否応なしに自分と向き合わざるを得ないというかさ。」

河﨑「なんかその感覚は意外と前っていうか昔な感じもするな。今、一番中間で嫌な時期っていうか、4月とか5月から、7月くらいまで、どこもゆったりとした時間が流れてたんだよね。それはみんなが緊張感を持って外に出ていたのもあるのかもしれないけど、8月9月から、みんな気にしないっていうか、緩んでるっていうか、嫌な時期だなって思うんだよね。」

三橋「うんうん。」

河﨑「時間によっては普通に満員電車だったりするのに、気をつけて生活をしなくてはならないんだよね。社会はすごいスピードで元に戻ろうとしていたり、加速が激しくてどんどん忘れ去らせようとする感じもすごいっていうか、それでも実際は元に戻ることはできていない感じっていうかね。」

三橋「うん。」

河﨑「だからむしろ、一番蔓延していた時期の方が、しんどくなかった感じがするんだよね。」

三橋「この話を聞いてて思い出したんだけど、ある時期の渋谷ぜんぜん人いなかったけど、あれすごかったよね、そういえば。」

小見「そうねえ。」

三橋「あんなに人の居なかったスクランブル交差点とかの映像と比べたら、今はもうすっかり戻ったんだなぁって思うね。」

小見「戻ってるけど、だからそれがストレスっていうかね。」

三橋「うんうんうん。」



社会とルール


三橋「うちの家庭の話をすると、母が介護の仕事をしているから、あんまりおおっぴらに外出できなかったんだよね。何かあると困るからね。でも今はもう、気をつけていないって訳じゃないけど、外出も外食もするようになったね。それでも換気はどうかとか考える。だから、今は過渡期というか、みんな注意はしているけど、人によってまちまちな感じ雰囲気が増したように思うんだよね。」

河﨑「そうね。だから、街中でマスクをつけていない人がいると、お、って思っちゃうし、ちょっと、隣に座られたくないかもなって思っちゃう。そんな自分がいるのも嫌だし、」

三橋「めっちゃわかる。」

小見「自分もさ、一時期ほど敏感じゃなくなったっていうか、家出るときに、あ〜マスク忘れた〜ってなることあるんだよね。」

河﨑「あるある。めっちゃある。」

三橋「絶対持っていかなきゃってよりも、持っていくものの一つに分類され直したっていうかね、」

小見「駐輪場着いて、あ、ってね。わかんないけどマスクが顔に馴染みすぎてるのかもしれない。している時としていない時が分かんない自分に驚く。」

河﨑「わかるわかる。」

小見「無いと、恥ずかしい感覚になってるのかもなんだよね。パンツみたいに。」

河﨑「わかるわかる。」

三橋「メガネとは違うの?」

小見「街に溶け込めていないっていうか、」

三橋「一個のルールとかマナーみたいに思えてるってことかな。」

小見「街にいる他人には思わないんだけど、自分がしていないとごめんなさい〜って感じになるんだよね。」

三橋「うんうん。」

小見「ほんとはねほんとはね、違うんですよ〜、ってね。」

宮ヶ原「マスクに関しては、私は消毒液と近くて、人と会うためのアイテムって感じになってるね。必需品だね。」

三橋「うんうん。」

宮ヶ原「これがなきゃ、自分も外に出たく無いし。」

三橋「うん。」

宮ヶ原「個人的には、目の前にある色んなことに一生懸命取り組んでたんだけど、一気にバスンって無くなって、最初はムリだわ〜ってなったけど、10月くらいから、さっき出たけど、自分に向き合えてるなぁって思うようになったんだよね。」

大川「うんうん。」

宮ヶ原「目の前のことと向き合っていたんだけど。目の前が何も無いから、自分と向き合うようになったんだよね。なんかこういう事態にならなくてもこうなったのかは分からないんだけどね。」

三橋「今年の春に、小見と宮ヶ原と自分は大学を卒業した、っていうのも大きいんだろうね。」

宮ヶ原「上演中止になったけど、中フラ(中野成樹+フランケンズ「全体観測のための公演」)に出るってこととかについても、目の前にあったものが無くなった時は実感無かったのかもなぁ。とにかく良いことも悪いこともあったんだなぁってね。」



自己と満足


三橋「個人的には、自分に向き合うのと同じように、家にいることが増えたから、室内を豊かにしようとする動きが自分には多く見られた気がする。」

小見「うんうん。」

三橋「模様替えとか。リモート用の背景作りとか。」

河﨑「わかる。」

三橋「家にいるのにお金が減ったんだよねえ。」

大川「めっちゃわかる。」

河﨑「確かにAmazonめっちゃ使ったなぁ。」

大川「めちゃくちゃ家具とか家電とか本とか買いましたね。」

三橋「自分に向き合うことに関連して、本を読んだり、映像を見たりで、インプットって意味では、良かったのかもしれない。」

河﨑「これまで迷ってたことも3000円以内なら買うようになったかも。」

小見「うんうん。」

大川「ホットサンドメーカーとか買いました。」

三橋「え〜いいなぁ。」

河﨑「服とかも買ったね。」

三橋「服のことを考えると、ぽんと季節が2~3個過ぎて、そういえば夏服ってこんなに着なかったの珍しいなって思ったね。」

河﨑「そうなんだよね。買ったけど着なかったね。」



始まった演劇と未来


三橋「とはいえ、徐々にだけど、演劇は始まってきたね。」

小見「まぁね〜。」

三橋「オンラインも取り入れたり、客席数に工夫を凝らしたりしてね。」

小見「うん。」

三橋「まだマンキンで出来ないことを考えると、まだまだ終わらないね。中止になった3月の時点では、5月あたりにどうなるかって感じだったよね。」

大川「最近は、実際公演もやってオンラインもやると言う収益化のスキームが強固になった感じがする。」

三橋「うん。」

小見「あの頃のことを考えると、ちょうど増えるか減るかの分岐点だったね5月は。」

三橋「ゆっくり増えたね。東京で新規感染者が100人超えて、全国でも1000人とか超えて、気付いたら夕方のテレビで、ニュース速報でその日の東京の新規感染者数が報道されるようになってたね。」

大川「東京都のLINEアカウントが15時に送ってくるよ。」

小見「うんうん。」

三橋「えー。でも気づいたら人数も追わなくなったね。」

宮ヶ原「ある日に、300人超えたあたりには、あ、やばいかもとは思っちゃったね。」

三橋「そうだったね。」

小見「結局そうなるとは思ってたんだけど、自分たちで徹底するしか無いんだよね。先が長いからさ。なるようにしかならんって思うね。」

三橋「だから各々の長期戦に対する覚悟が色んな形で現れているんだろうな。」

宮ヶ原「うん。」

三橋「二年とか掛かるかな。」

小見「そうだね。」

三橋「ネットで見たけど、マスクをつけるのも消毒液を使うのも、距離を取るのも全部、以前からこういう生活なんだったんだって錯覚するようになってきたわ、みたいなのあったね。」

河﨑「あぁ。」




進化とテクノロジー


三橋「ハンコが無くなるように進んだり、リモートで出来る仕事が増えたり、進歩した感じの出来事もたくさんあったね。」

小見「飲食業界もだね。」

三橋「そうなの。」

小見「テイクアウトとかお弁当とかね。Uber Eatsとか出前館とかもだけど。」

三橋「あぁ〜そうだね。」

小見「もちろん集客できずにたたんだお店もたくさんあるんだけど。」

三橋「うん。」

大川「テイクアウト楽しい時期あったなぁ。Uber Eatsしちゃお〜ってなったり。」

河﨑「手数料まぁまぁ取られるから、自分で自転車飛ばしちゃった方が良いと思っちゃうんだよなぁ。」

大川「うちは家の周りにコンビニがないし、マクドナルドまでも徒歩15分とかだからさ。」

河﨑「それはそうなるか。」

大川「うん。」

三橋「一時期、スーパー行くのにも躊躇する時期あったんだよなぁ。」

河﨑「そうね。空いてる時間はあれどもね。」

三橋「電車もさ、ためらってた時期あったね。」

大川「埼京線はもう、元の姿に戻ってたね。」

三橋「それやばいじゃん、ギュウギュウ、」

大川「うん。」

三橋「最近、顕著だなって思ったんだけど、auのスマートパスってアプリがあって、いろいろな情報を出してくれる感じでまとめてたり、クーポンを出してくれたりするんだけど、「ライブ・イベント」って項目が無くなってたね。」

大川「えー、」

三橋「無くなった代わりに「ゲーム」って項目に変わってたんだよね。」

河﨑「あら、」

三橋「優先順位が下がったんだよねきっと。探すとオンラインライブのページは実はあったりするんだよ。「ライブ・イベント」は儲からなかったりリスクと向き合うのがコスパ悪いっていう感じを想像しちゃった。あと、イベントとかライブを主催している側とか携わっている人たちは、勝手にやってるんでしょって思われたりするのも、別の話だけどなんか厳しいなって思ったり。」

小見「自分たちで後処理というか難しいんだよね、どう考えても。」

三橋「先輩劇団というか、上の世代の人たちももちろん等しく苦しんでるんだよね。扉座の横内さんのブログはくるものがあった。」

小見「うん。」

宮ヶ原「でも長かったね。半年って。」

小見「長かったね。」

三橋「思い出自体は少ないんだよなぁ。寝てるか寝てないかぐらいだったもん。」

河﨑「うん。」

三橋「写真フォルダがスカスカな感じがする。」

宮ヶ原「最近、料理もしなくなってきた。最初の二ヶ月とかはやってたけど。」

河﨑「うんうん。」

宮ヶ原「オンライン飲み会とかもやらなくなったね。」

小見「あー確かに。」

三橋「気をつければ、お昼行ったり、お茶したりは出来るもんね。」

宮ヶ原「うんうん。」

三橋「リモート演劇的なのもよく見かけなくなってきたね。」

小見「あー確かに。」

三橋「流行のピークとともに、ピークアウトしたのかなぁ。」

河﨑「観客は配信に慣れたのかな。オンラインと併用して活用するところも見かけるようにもなったし。」

三橋「動画に対して向き合うようになったね。身近な人もYouTubeを始めたり、スマホとかパソコンがあればできるけど、一歩踏み込まざるを得なくなった感じとか含めて。」

小見「うんうん。」

三橋「あと一番大きなことがあって、個人的にかもだけど、Twitterが特に過激だったというか、熱を帯びるようになってたなぁって思うんだよね。大きなムーブメント的に。」

河﨑「うんうん。」

三橋「黒川元幹事長の賭博問題とか、遠い昔に思えちゃうよね。」

河﨑「あったねぇ。」

三橋「ネット上での結束がいろいろな形であったのを覚えながらも、こんなに摩擦が起きるのかってくらいに、毎日争いが目に見えて起きてたね。」

河﨑「うんうん。」

三橋「やっぱりあとは、バズってるツイートのリプ欄のひどさが増幅したね。」

小見「ひどくなったね。」

三橋「あれはひどいんだよ、本当。」


三橋「そういえば、症状としてさ、味覚が無くなったり、嗅覚が無くなったりするっていうじゃない。」

小見「うん。」

三橋「それが、最初期の方にかかった人たちのその症状がようやく治ってきたらしいよね。」

小見「えー。」

三橋「半年とかかけて戻ってきたんだね。」

宮ヶ原「そうなんだ。」

小見「いやー、食感だけしか楽しめないのきついって思うな。」

宮ヶ原「きついね。」

小見「あ、でも貝とかは一切、生臭くないまま楽しめたりするね。」

三橋「匂い強い海鮮がいままで食べれなかったけど、貝ってこんな食感なんだって知れる機会にはなるかもね、ポジティブに考えると。」

小見「じゃあ急に美味しくない日がくるのかな。」

三橋「なにこれくさいね!ってなるか。」

小見「もっと苦手になっちゃうじゃん。」